年末年始の憂鬱ごとと言えば、私にとってそれはもちろん義実家への帰省である。 そもそも大学進学のため上京して以来、自分の実家にさえろくに帰省せず、里帰り出産もせず、よって1週間以上実家に泊まったことなどほぼ皆無と言っていい状態なのだ。それなの…
books.bunshun.jp 我が家は共働きである。夫の方が手取りにして私の約2倍稼いではいるが、生活費はほぼ折半。夫はリモート、私はほぼ在宅フリーランスで、労働時間もほぼ同じ。家事を「労働時間」に組み入れるのなら夫:私=2:8といったところか。生活費…
www.kinokuniya.co.jp 残念ながら既に絶版になっているようなのだけれど、故・田辺聖子のエッセイに『ほのかに白粉の匂い 新・女が愛に生きるとき』(※)というものがある。その中の『結婚しない女たち』という一篇で、田辺聖子はこう書く。 何がすすんでる…
ぼんやりとは言え、フェミニストを自認している私として、これから書くことはひじょーに! 非常に恥ずかしいのだけれど、考えをまとめるためにも書いておく。 子どもを産む前、男の子を育てているお母さんたちが恐かった。その頃勤めていた職場は、制度も整…
巷で話題になった『82年生まれ、キム・ジヨン』を今更ながら読みました。 www.chikumashobo.co.jp 身につまされることがありすぎて、読むのが辛い……と思いながらも一気に読了。それほど長くなく、リーダビリティも高く、内容も興味深く、ベストセラーになる…
子どもが生まれたときからNHKのEテレしか見なくなってしまいました。4月からの番組改編で、私がEテレを見ている時間には『みんなのうた』が流れていないのですが、土曜などふとテレビをつけると『みんなのうた』が放送されていることがあります。『ラジャ・…
ピングーのお父さんは家事をする。 今朝NHKの「おはよう日本」を見ていたら、また「フラリーマン」について取り上げていました。「フラリーマン」とは、仕事が終わってもまっすぐ帰らず、寄り道をするサラリーマンのことです。※基本的に、妻には了解を得てい…
朝日カルチャーセンターで開催された信田さよ子さんの講座『カップルを考える』に参加してきました。 www.asahiculture.jp あの信田さよ子、しかもテーマが「カップル」。エッジィで他人に厳しい中年女(自分も含めて)がわんさか詰めかけるだろうと勝手に思…
とんねるずは中学生まで、ダウンタウンは高校生までしかその活動を追っておらず、彼らが今何をしているかうすぼんやりしか知らないのであれこれ言える立場には全然ないとは思うけれど、社長が謝罪する破目になったのを見るにつけても? と思うのは、「ホモ」…
職場のランチといえば、同僚たちとどうでもいい話をする時間……。わが会社の3大ランチトピックスは、①朝ドラ ②(冬は)フィギュアスケート ③韓流 で、正直私はどの話題にもまったく興味がないのでぼーっとしています。が、たまーに頭をガツンと殴られたかのよ…
ご多分にもれず、私も金麦のCM(檀れいバージョン)が大嫌いです。通勤電車の中で、この広告を見るたびムカムカしています。 「死んだ夫を待つ狂女」とか「こんな女いねーよ」とか「男に媚びてる」とかさんざんな言われようですが、仕方ありません。このCMに…
ニュースサイトをうろうろしていると、時折「……!!」と絶句してしまいそうなものに出くわします。たとえばこれ。 www.excite.co.jp 40代、50代になっても若く(見え)てきれいな女性、いわゆる「美魔女」を叩いているのは女性、しかもそれは「美魔女への攻…
NHKの語学講座を結構見ています。とはいえ新しい言語を習得したい! という向上心からではなく、息子がなぜか朝6時という「うそでしょ、もうちょっと寝てて……」という時間に起きるので、テレビをつけると語学講座をやっているからです。 NHKの語学講座(英語…
フェミニストを自認しているくらいなので、もちろんレイプも痴漢もセクハラも許せません。私には小さい息子がひとりいますが、息子がまだ赤ちゃんの頃から、「万が一お前が誰かをレイプしたら、おかあさんはあんたのおちんちんとたまたまをちょん切るで」と…
ロクサーヌ・ゲイの著書『バッド・フェミニスト』は、サイゾーウーマンのブックレビューコーナーで知りました。正直最初は「ま、読んでみるか」程度だったので書店では購入せず、近所の図書館で予約しました。予約、といっても人気のないフェミ本のことです…
再びフェミニズムの本を読むようになりましたが、前にもましてピンと来ませんでした。しかも数年フェミニズムから離れている間に、上野千鶴子は老後問題専門家のようになり、小倉千加子は幼稚園の園長先生になっていました。また、フェミニストとひと口にい…
「悔しかったらお前も稼いで家計を折半しろ!」 という夫のセリフに私は心底がっかりしました。 実は再婚した当時、夫は大学院生でした。その時私は転職前で、30代の平均所得よりはかなり稼いでいたので、夫からは生活費や食費を徴収せず、すべて私が出して…
子育て期の女性にとって、いちばんの強敵とはもちろん夫です。 私の夫は、ものすごく子育てにかかわっている方だと思います。少なくとも、子どもに関することはすべて私と同等にこなすことができます。起床から寝かしつけまで夫だけでやれるので、仕事の都合…
子どもがほんの赤ん坊のうちというのは、女性にとって残酷な時期です。女性から、すべての思考をうばってしまいたいがゆえに、赤ん坊はこういう構造なのか? と思ってしまうほどです。しかし、実際には産後2か月(私がまだ毎日泣き暮らしていた時期です!)…
小倉千加子の「嫌いなもの:結婚しているフェミニスト」という一文を読んだのをきっかけに、自分はフェミニスト失格だと勝手に思い込み、同時期に離婚、再婚、転職、出産というてんこもりのライフイベントに見舞われた私は、「フェミニスト」と「フェミニズ…
フェミニズムの本を読めばいい、と思いついたものの、いったい誰が書いたどんな本を読めばよいのかさっぱり分かりませんでした。 当時の私が唯一知っていたのが、上野千鶴子です。そこでまず『スカートの下の劇場』を読み、『男流文学論』を読み、『東大で上…
一度「おかしいのではないか」と思い始めると、いろいろなことに気がつくものです。それまではまるで気にしていなかった、社内事情も観察するようになりました。当時、私は新卒後2年で転職した中小企業に勤めていたのですが、「男性は採用時から正社員、女性…
20代後半になると、妹たちが次々と結婚しました。東京に出てきているのは私だけで、ふたりの妹たちは九州在住です。ふたりとも、地元で生まれ育った男性と結婚し、家庭を持つことになりました。 妹たちが結婚するより前に、長女である私も一度目の結婚をして…
両親ともにリベラルで、幼い時からフェミニズムの思想に触れて育った人もいると思います。残念ながら私はそうではありませんでした。 思春期を迎えるまで、「学校」では男女の性差を感じることがほとんどありませんでした。もちろん男子はうるさい、掃除しな…