bonyarifeminist’s blog

うすぼんやりとした自称フェミニストのブログ。こちらはバックアップ用。

私はフェミニストなのか?(7)

 子育て期の女性にとって、いちばんの強敵とはもちろん夫です。

 私の夫は、ものすごく子育てにかかわっている方だと思います。少なくとも、子どもに関することはすべて私と同等にこなすことができます。起床から寝かしつけまで夫だけでやれるので、仕事の都合でどうしても朝早く行かなければならなかったり、友人と飲みに行ったりする時も「よろしくね」ですみます。とても恵まれていると思います(あ、保育園バッグを用意したり、保育園ノートを記入したりは全然できませんけどね)。

 それでもやっぱり、「えっ!?」と耳を疑うような発言をされることがあります。

 私の職業は(地味な)秘書、夫の職業はエンジニアです。転職するまでは夫と同等に稼いでいましたが、秘書になってから年収は下がりました。そのかわりにこころの平穏を手に入れたので、特に後悔はしていません。一応フルタイムなので、出産までは家計は完全に折半。残った分は各自自由に運用、というスタイルを取っていました。

 それが、産休に入ったら難しくなりました。産休・育休中は、もともとの給与の7割弱しか支給されません。しかし、ベビーベッドに洋服、おむつ、その他もろもろの赤ちゃん用品に支出する金額は馬鹿になりません。夫との話し合いで、「食費および生活雑費(シャンプーとかティッシュペーパーとか)と子どもにかかる経費(保育料含む)は私、その他は夫が出す」という結論になりました。職場に復帰後も、私は時短勤務をしている、すなわち給与が低いので、この取り決めがそのまま生きています。

 するとどうでしょう。今まで夫婦間で保っていたバランスが、ものの見事に崩れました。

 まず、家事がほぼすべて私の仕事になりました。出産前は、夫も掃除をしたり料理をしたりしていましたが、産休・育休中に私が家にいるようになったことをきっかけに、皿洗いを除き、料理・洗濯・掃除その他が私の担当のようになってしまいました。

 時短勤務中だし、私のほうが早く帰るし仕方ない、と最初は思っていたのですが、ちょっと待てよ。夫の会社ではフレックスかつコアタイムに会社にいればそれでよし、という勤務形態が認められています。在宅勤務もOKです。一方「そこにいるのが仕事」である秘書の私は、分刻みでスケジュールを会社に管理されています。私の職場の方が遠いということもあり、家を出るのは私が8時前、夫が8時半。帰ってくるのは私が17時過ぎ、夫が18時過ぎ。実際に家を空けている時間は30分ほどしか変わりません。なのに、どうして私がほとんどすべての家事をこなしているの?

 また、一時期、夫が「仕事でどうしても必要なので、これから3ヶ月毎週日曜日にセミナーに通う」と言い、セミナーに参加していたことがありました。その間私はひとりぼっちで家事育児……。まあ、仕事で必須なら仕方ないか……と諦めていたのですが、ある日SNSでタグ付けされた夫の写真を見て知ってしまったのです。それが夫の仕事にはまったく関係ない、チーズ作り講座だったことを……。

 とても腹が立ちました。子どもが寝た後、膝詰め談判です。だいたい双方とも地方出身でまわりに頼れる親や親戚がおらず、夫婦だけでなんとかやっていかなければいけないのに、チーズ作りをしたいから、と私に3か月にもわたり負担をかけるたあどういうことだ(しかもチーズ作りだなんて最初に言ってなかったし)! と。私だってやりたいこともあれば読みたい本もあるのに、我慢してるのに! と。

 そしたら夫が言ったのです。

「家計を支えてるのは俺だ! 悔しかったらお前も稼いで家計を折半しろ!」

と。

 ああ。絶望。