bonyarifeminist’s blog

うすぼんやりとした自称フェミニストのブログ。こちらはバックアップ用。

「家事の負担を減らす」!?

 

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ピングーのお父さんは家事をする。

 

 今朝NHKの「おはよう日本」を見ていたら、また「フラリーマン」について取り上げていました。「フラリーマン」とは、仕事が終わってもまっすぐ帰らず、寄り道をするサラリーマンのことです。※基本的に、妻には了解を得ていません。こっそりやっています。

www.nhk.or.jp

 もし自分の夫が同じことをしていたら、家事・育児の放棄を理由に積極的に離婚を考えると思いますが、個人的には、他人の夫がまっすぐ家に帰ろうが帰らまいがどうでもいいです。いや~月に1~2回、息抜きとして自分の時間が欲しいんじゃなくて、ほぼ毎日まっすぐ帰りたくないなんて、あなたにとって「家」は針のむしろなんだね~。でもそう思ってるのはあなただけじゃなくて、妻もそうだろうね~、と哀れに思うだけです。

 嫌悪感を抱くのは、NHKの「取り上げ方」です。

 2回目の今回は、1回目に登場したサラリーマンが再登場。相変わらず家にはまっすぐ帰っていないけれど、1週間に1回妻も一緒にピアノを習うことにしたとのこと。それはまあいいのですが、ピアノのレッスンの後はスーパーのお惣菜を買って、妻の「家事の負担を減らしている」んだそうです。

 「負担を減らす」って……。

 実はうちの夫も私に、「だから毎日ごはん作らなくてもいいって言ってるじゃん。疲れた時は、そう言ってくれたらお弁当買って帰るからさ」とよく言うのですが、なんという上から目線な発言でしょう。「疲れたとき」「たまに」お弁当買って帰るんじゃなくて、自分がごはん作ればすむ話じゃん、と思ってしまいます。

 炊事、洗濯、掃除その他もろもろの家事、そして育児は、決してどちらかが「負担を減らす」ものでも、「手伝う」ものでもありません。家事は人間が暮していれば必ず発生するもので、ひとり暮らしなら誰もが自分でやっているのに、なぜ結婚した途端に夫は家事を「手伝い」、妻の「負担を減らす」側に立つようになれるのでしょうか。ポジショニングを完全に間違っていると思います。なにが「家事の負担を減らす」だ! 減らすんじゃなくて半々にしろ! 手伝うんじゃなくて、「やる」だろ! と言いたいです。

 まあでも、しょうがないんだよね、と思ってしまう自分もいます。息子と一緒に子ども向けのコンテンツを読んだり見たりしていると、これだけメディアで「女は家事育児、男は外でがんがん仕事」と刷り込まれたら、簡単にはその刷り込みは消えないよね、と。それでも、ヨーロッパの絵本やアニメには、お父さんがエプロンをつけて子どもと一緒に料理を作って、できた時点でお母さんが出てきて「おいしい」と食べたりするシーンがたまに出てきます。『ピングー』でも、初期のクレイアニメでは、お父さんがパイプをくわえながら洗濯をするシーンがあります。でも、日本のアニメでは、そういうシーン、あんまり見ないよな、と思うのです。

 私は自分の息子には、そうしたジェンダーバイアスのかかった刷り込みをしたくありません。なので、家庭内での刷り込みを減らすよう、努力してみようと思います。とりあえず、川上未映子も言っていたように、夫が何か家事育児をした時に「ごめんね」と言うの、やめよっと。また、今でも息子は皿洗いのお手伝いをするのが大好きですが(ただ水をばちゃばちゃやってるだけという話もありますが……)、今後もどしどし家事をやらせます。「自立している」というのは経済的にだけではなく、自分でご飯を調達して食べ、身支度をし、家を清潔かつ衛生的に保つという意味も含まれていると思うからです。