bonyarifeminist’s blog

うすぼんやりとした自称フェミニストのブログ。こちらはバックアップ用。

恥ずかしい告白

 ぼんやりとは言え、フェミニストを自認している私として、これから書くことはひじょーに! 非常に恥ずかしいのだけれど、考えをまとめるためにも書いておく。

 子どもを産む前、男の子を育てているお母さんたちが恐かった。その頃勤めていた職場は、制度も整っており、人間関係も大変居心地がよく、よって子育てをしながら働いている人がたくさんいたのである。ランチ時の話題といえば、朝ドラとフィギュアスケートと子どものこと……というのに、最初のうちは辟易としたこともあるが(私は朝ドラにもフィギュアにも子どもにも興味がない)、他の人の悪口が出ないという意味では上等だったのであろう。

 朝ドラ、フィギュア、子ども、という3大話題()の中で、聞いてていちばん怖かったのが子どもの話だった。男の子のお母さんから、ふとした拍子に

「(結婚します、と言って息子が)誰を連れてきても納得できない」

「(結婚したい、と言って彼女を連れてきたら)じゃあここで息子が喜ぶご飯を30分で三品作ってみなさいよ、と言いたい」

等々、本音が漏れるからだ。三姉妹の長女として育ち、「嫁」の立場にしか立ったことがない私からしてみれば「ひぃいい恐! 何、その根拠のない自信! もしかして連れてきた彼女が超料理上手かもしれないじゃん!」である。そして「うわぁ、私も結婚の挨拶に行った時、そんなこと思われてたんだ……」と戦慄した。

 なぜか女の子だけを育てているお母さんたちからは、こうした声は聞こえてこない。「母親というものはみな気が狂っている」と言ったのは確かマルグリット・デュラスだったけれど、中でも狂ってるのは男の子の母親だよ……こえぇ私は絶対男の子なんて産みたくない、と、私は心の中で秘かに思った。

 というわけでその後しばらくして妊娠が判明した時も、自分が産むのは女の子だと信じて疑わず、性別が判明する前からピンクのおくるみを編み()、小さい時から子ども(=女の子)が産まれたらつけると決めていた名前の漢字を考え……ていたのに、ああ無情。超音波検査で医師が言ったのは「立派なものがついてますよー」という一言だったのである。

 女子を苦しめるものを、この私が産むことになってしまった……とその後しばらく落ち込んだが、産んでしまうと子どもはかわいい。大好き、とぎゅーっと抱きついてこられたり、朝、起きて―と言ってキスをしてきたり、こんなかわいいものが世の中にあろうか。私、あなたに会うために産まれてきたんだ! などと、三文JPOPの歌詞に出てきそうなことを考えてしまい、脳内で慌てて打ち消すことも多々ある。

 で、分かったのだ。職場にいた男の子育て中のお母さんたちが、なぜあれほど根拠のない自信を持っていたのか。それは、田辺聖子言うところの「女心」なのである。

 

※過去のエントリーを見返したら、韓流もあった。

※女の子=ピンクと考えるあたりも、ぼんやりにもほどがある。

 

長くなりすぎたので、次回に続く。